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2011/08/02

くらやみ参り

02


タイトル:くらやみ参り
場所:覚園寺
時期:8月10日

「くらやみ参り」とは、読んで字のごとく、夜にお寺をお参りすること。
覚園寺は、普段は毎日数回、決められた時刻にお寺のお坊さんの案内にしたがって境内をお参りするという珍しい拝観スタイルをとっているお寺ですが、年に一日、境内の地蔵堂に祀られている「黒地蔵」の縁日である8月10日の0時から正午の間だけは、境内を自由に歩いてお参りすることができます。

「黒地蔵」は、地獄で火攻めにされている亡者の苦しみを和らげようと地獄の番人に代わり火焚きを行い、そのために自らの身を焦がしたという伝説のお地蔵様。何度洗っても、翌日にはまた黒くなってしまうため「黒地蔵」と呼ばれるようになったのだそうです。

9日の午後11時過ぎ、覚園寺に到着すると、境内はほんの少しの明かりがあるだけ。それでも、もう人が集まり始めていました。
11時半を過ぎると人もだいぶ集まり、いよいよ0時の開門を待つばかり。

そして、0時。橙色の衣に身を包んだ10数人の僧侶が『般若心経』を読経しながら境内奥へと進み、集まった人々はそれに従い「黒地蔵」が祀られている地蔵堂→十三仏やぐら→本堂の薬師堂と境内を一周します。

境内に響く読経の声と蝉時雨。暗闇の中、薄明かりに浮かぶ美しい仏像の数々。。。真夏の夜のミステリーツアー。
盛夏ですが、夜の谷戸(やこ)を吹く風はひんやりとしていて、とても心地よく感じます。
普段の拝観ではそれ程ゆっくり見ることができない薬師堂の本尊・薬師如来像や、生前川端康成が愛してやまなかったという鞘阿弥陀(さやあみだ)も、心行くまでじっくり鑑賞できます。

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