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2009/06/28

森はすでに暗く 空はまだ青い

Syosai
Ajisai
Nozenkazura

昨日は、私が講師を担当している、NHK学園の鎌倉ウォーキング講座の次回の下見も兼ねての散策。

次回は7月10日。もう真夏です。普通に街歩きをしたら受講生が暑さでへばってしまいますので、次回講座のメインは、夏でも涼しい洞窟スポット。

「田谷の洞窟」、皆さんご存知ですか? 横浜市栄区の真言宗・定泉寺境内にある地底伽藍。上下3段、延長約1キロもある洞窟のうちの一部を公開しています。
昨日は真夏日でしたが、洞窟内に入ると中はヒンヤリ。案内に従って洞窟内の道を歩いていくと、所々に広い部屋があり、四国八十八ヶ所霊場をはじめ、西国三十三ヶ所・坂東三十三ヶ所、秩父三十四ヶ所の各観音霊場札所の仏が彫られていて、洞窟内を一周すれば総てまわったのと同じ功徳があるのだとか。

洞窟を出た後、定泉寺裏手にある陶芸と吹きガラスの工房・ギャラリー「陶郷(すえのさと)」にお邪魔しました。美しい陶器と涼しげなガラス細工が並べられたギャラリーは、高台にあるので涼しく、吹き抜けるやさしい風に戯れるように、風鈴がチリンチリンと心地よい音を奏でていました。

田谷を後にして、次に向ったのが、昨日、特別公開をしていた長谷の「吉屋信子記念館」。吉屋信子は歴史小説『徳川の夫人たち』などで知られる女流作家。晩年の10年を過ごした邸宅が、女史の遺志によって鎌倉市に寄贈されており、普段は市民のレクリエーション施設として使用されています。
年に数日ほど一般向けに特別公開する日があるのですが、私はこれまで訪れたことがなかったので、ぜひこの機会にと思い、足を運びました。
吉屋女史が「奈良の尼寺のような建物を」と望んで建てたという平屋建てのこじんまりとした建物。緑深い裏山に面した書斎には、窓際に据えつけられた机と箪笥だけが置いてあり、印象的でした(写真左)。

その後、腰越の食堂で講座当日の昼食の打合せを行った後、最後に向ったのが妙本寺
妙本寺の境内は、鬱蒼とした木々に囲まれた長い参道の先にあります。陽の永い季節ではありますが、足元はすでに暗くなり始めていました。直に日が暮れるこれ位の時刻を、フランスの詩人、ポール・デジャルダンは「森はすでに暗く 空はまだ青い」と表現しましたが、森の中の参道を歩きながら空を見上げて、「なるほど」と思いました。

妙本寺は、6月下旬から7月にかけて咲く、遅咲きの紫陽花で知られており、ちょうど今が見頃(写真中)。一方、二天門の前では真夏の花の印象が強い凌霄花(ノウゼンカズラ)が咲き始めていました(写真右)。
夏の始まりを告げる紫陽花と、夏の盛りを印象付ける凌霄花。夕暮れの薄明かりの中で、2つの季節が同居している、そんな思いがした6月最後の妙本寺でした。

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コメント

yukieさん

こんばんは。コメントありがとうございます。それと、先日はとっても美味しいワインいただいてしまい、ありがとうございました。

ブログ、もう少し頻繁に更新したいんですけどね。。。

投稿: 森川 | 2009/06/29 21:27

こんばんは。
白のBMWを颯爽と乗りこなしているSEの森川さんと古都研究家の森川さん、同一人物と思えませんけど。
でも、この前「もしもツアー」に出ているのを拝見して、本当に古都研究家やってるんだーと再認識しました。ブログもとても知的な感じがして、さすがーと思いました。

すみません、ちゃんとしたコメント書けなくてbearing NGだったら消してください

投稿: yukie | 2009/06/29 00:01

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