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2009/01/29

時代の流れ

先週の日曜のこと。担当しているNHK学園講座のテキスト執筆の資料として、ある本が必要になったので探しにでかけました。本の題名は、『鶴は病みき』(岡本かの子 著)。
著者の岡本かの子は、岡本太郎のお母さん。歌人として知られていたかの子が、夏の鎌倉の宿での芥川龍之介との運命的な出会いを小説にし、小説家としての道を歩み始めたのが、この『鶴は病みき』という作品。

とはいえ、今となってはあまり一般には読まれないであろう岡本かの子の作品。まず地元の本屋にはないだろうと思い、都内の大書店を探すことに。

まず、一軒目。
私 「岡本かの子の『鶴は病みき』という作品ありますかね。」
店員は、若い男の子。パソコンでデータベースを探していましたが、しばらくして、
店員 「岡本かなこ ですよね?」
私 「岡本かの子。岡本太郎のお母さんなんだけど。」

確かにこのご時勢。本屋の店員が、みんな文学青年であるわけもなく、昨日パンを売っていた人が今日は本屋の店員にということもあるだろうけど、本屋なら、もう少し知識があってもいいのではないかい??

二軒目でも、同じようなやりとりがあった後、結局、『鶴は病みき』は岡本かの子の全集に入っていたが、版元で絶版になっていることが、分かりました。

しかたがない。あまり行きたくはないけど図書館か、古本を探さなきゃならないかなと思いましたが、ふと、Amazonなら在庫があるかもと思い、検索してみることに。

ご存知のとおり、Amazonはインターネット上の本屋さん。古本も豊富に扱っており、注文すると自宅に本を郵送してくれるというサービス。
で、Amazonで「岡本かの子」「鶴は病みき」で検索してみると。
出てきました! 『昭和文学全集5』(小学館)。この中に「鶴は病みき」が入っているようです。

早速注文すると、翌々日、本が届きました。オビも残っており、ケースもほとんど痛んでいない美本。Amazonに出品している大阪の本屋さんから送られてきました。
これでなんと566円。送料込みでも906円!
本屋を探し回る手間と、交通費などを考えれば、こちらのほうが断然オトクですよね。。。

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2009/01/24

2月の鎌倉 おすすめ散策コース 風待草の咲く頃

Tenjin Ume_2

今年は例年より梅が早咲きのよう。凛とした寒さの中で凍えながらも、ちらほらと早咲きの紅白の花が咲き始めています。
梅には「春告草」や「風待草」の和名があります。いずれも春の到来を告げる草の意味ですが、とても響きが美しいですね。
この寒さでは、春風が吹くのは随分と先のことのように思えますが、木や花は人間以上に環境や季節の移ろいを知っているもの。春は意外と近くまでやってきているのかも知れません。

さて、2月のおすすめ散策コースとして鎌倉の梅の名所をご案内しておきましょう。

まずは、鎌倉駅から「大塔宮」行きのバスに乗り、終点のひとつ手前の停留所「天神前」で降りてみましょう。ここには、日本三大天神のひとつに数えられる荏柄天神が祀られています。天神様ですから、ご祭神はもちろん菅原道真公。
道真公といえば、次の和歌がすぐに思い浮かびますね。

 東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな

ライバルの藤原氏に陥れられ九州太宰府に左遷されていく日に、
「たとえ私が都にいなくなっても、春が訪れたらちゃんと花を咲かせるのだぞ」
と、自邸の梅に語りかけた悔しさと寂しさが胸を打つ有名な歌です。荏柄天神にも道真公の供養のため、社殿両脇に紅白の梅が植えられています(写真左)。

なお、道真公の歌ほどは有名ではありませんが、歌人将軍実朝(三代将軍・源実朝)にも、同じような歌があるのをご存知でしょうか。

 出でていなば 主なき宿と なりぬとも 軒端の梅よ 春を忘るな

右大臣拝賀の式に出掛ける直前に屋敷の庭の梅の木を詠んだ歌ですが、拝賀参列後、実朝は暗殺され、帰らぬ人となりました。実朝は自らの運命を予感し、道真公の歌になぞらえてこの和歌を詠んだのです。

さて、荏柄天神から鎌倉宮の前を通り、次は、瑞泉寺まで足をのばしてみましょう。
瑞泉寺は、別名「鎌倉の花の寺」。四季を通じて花が絶えることのないお寺ですが、最もよいのが、2月下旬から3月中頃の梅の季節。
山門入ってすぐの梅林もさることながら、やはり美しいのは本堂前の参道に沿って植えられた白梅(写真右)。お寺の甍と梅の花のしっとりした美しさの中で心に安らぎを覚えるとともに、もう間もなく訪れる本格的な春に、期待で胸が膨らむような思いがします。


ちなみに2月は「如月」ですが、「如月」といえば西行法師の、

 願わくば 花の下にて 春死なん その望月の 如月の頃

ですね。しかし、旧暦の「如月」は、新暦の3月から4月上旬にあたります。言うまでもなく、この歌の「花」は西行がこよなく愛した桜ですから、お間違えなきよう。

◆梅薫る早春の鎌倉を歩く
http://homepage3.nifty.com/kamakurakikou/bkikou17ume.html

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2009/01/11

NHK学園講座「鎌倉浪漫ウォーク」 第4回

昨年の秋から講師を担当させていただいております「鎌倉浪漫ウォーク」。先週金曜日の回で、早いものでもう4回目となりました。
受講者の方々も、お互いすっかり打ち解けて、にぎやかに鎌倉の街をかっ歩しております。

しかし、今回は寒かった。氷雨降る中の散策となりました。でもそこは、ポジティブに考えましょう。だって晴れていたら、まだまだお正月。人混みの中、鎌倉の町をこんなにスムーズに歩けるわけがないのだと。。。

今回のメインテーマは鶴岡八幡宮の初詣と七福神めぐり。

鶴岡八幡宮では、頼朝の鎌倉の町づくりを中心にお話いたしました。なぜ、鶴岡八幡宮は鎌倉の町の中心に据えられたのか、四神相応とは何かなど。また、国歌「君が代」に登場する「さざれ石」をご紹介し、咲き始めの冬ぼたんも堪能いたしました。

お昼は、八幡宮前のそば処「峰本」の精進料理をいただきました。こちらの精進は天麩羅などもつくので結構ボリュームがあります。
また、食後には私から皆さんへのお年玉として、鎌倉の老舗和菓子店「美鈴」の上和菓子をお配りしました。先月、お土産用に購入したときは冬のお菓子でしたが、今月のお菓子は梅をあしらったものなど、もうすっかり春のお菓子になっていました。

午後は、七福神のお寺をお参りするとともに、路地裏の史跡めぐりを楽しみました。

皆さん、街歩きというと春と秋の観光シーズンを狙いますが、冬は冬でとても風情があっていいもの。そう思っていただければいいなと考えながらも、寒さに手が悴む今回の鎌倉散策でした。

下の写真は左から、
・鶴岡八幡宮の冬ぼたん
・「峰本」の精進料理
・「美鈴」のお菓子(こちらの写真は12月のお菓子になります)

Botan
Menemoto
Misuzu

鎌倉・江の島七福神めぐり

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古都浪漫ギャラリー 京都・冬の情景

古都浪漫ギャラリーに「京都・冬の情景」をアップしました。

1/1~1/4に撮影した写真になります。
http://kamakuraprivate.cocolog-nifty.com/photos/kyoto_winter/

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2009/01/04

冬の京都へ

今年は、正月を京都で過ごし、先ほど帰ってきました。

今回の日程は、
1/2 上賀茂神社、下鴨神社、光悦寺
1/3 大原
1/4 六角堂はじめ洛中のお寺
という日程で周ってきましたが、中でも雪化粧した大原がとても印象的でした。

写真は、後ほどまとめてアップしますが、とりあえず、雪の大原の里の写真を3枚ほど貼り付けておきます。
左から、雪に覆われた大原の里、宝泉院、寂光院です。
体の芯から冷えるような寒さが伝わりますでしょうか。

Oohara Hosenin Jyakoin

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2009/01/01

新年おめでとうございます

新年おめでとうございます。

今日は元日にふさわしい快晴となり、新年をとても気持ち良くスタートできそうです。

私の写真サイト「古都浪漫」に、おめでたい富士山の写真を何枚か掲載しておきましたので、ご覧ください。
http://kotoroman.kakurezato.com/kobetu/kobetu_ka_fuji.html

本年もよろしくお願い申し上げます。

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