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2006/11/28

鎌倉知られざる観光名所 その1覚園寺

[この記事は昨年このブログに掲載した記事の再掲載です]

覚園寺-鎌倉時代にタイムスリップできる寺-
鎌倉の観光名所と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、大仏、鶴岡八幡宮、建長寺といったところ・・・。
もちろん、大仏さまは大仏さまで素晴らしいとは思いますが、ガイドブックでも余り大きくは紹介されてないけれども、私が個人的に大好きなおすすめスポットを、何ヶ所かご紹介していきたいと思います。

今日、ご紹介するのは、覚園寺鎌倉宮の境内手前を左に入って行った、谷(やと)の奥にあるお寺です。

お寺の拝観は、入口で拝観料を払ったら、あとは自由に見て周るというのが普通ですが、こちらのお寺はちょっと変っています。毎日、10:00、11:00、12:00(休日のみ)、13:00、14:00、15:00の決められた時刻になると、お坊さんがガイドになって境内を案内してくれるのです。見物の人たちは、お坊さんのあとについて、ゾロゾロと境内の中を歩いて周ります。

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覚園寺の境内は広く、まるで、800年前の鎌倉時代の”時”がそのままストップしているかのようです。境内に入ってしばらくして見えてくる茅葺屋根の薬師堂には、日光、月光の両脇侍を従えた本尊の薬師如来や十二神将が安置されています。また、堂の柱の梁には、この堂を修理した際、足利尊氏が書いたと伝わる文字が残っているほか、建立にまつわる次のような話が伝わっています。

--将軍実朝が鶴岡八幡宮の大銀杏の下で、甥の公暁に暗殺される一年前の話・・・。時の執権北条義時(頼朝の妻北条政子の弟)は、実朝に付き従って鶴岡八幡宮を参拝した晩、薬師十二神将の戌神(犬神)が夢枕に現れ、「今年の参拝は無事だったが、来年の参拝に加わってはならぬ。」とのお告げを受けました。義時はこれを日頃信仰する薬師如来のお告げと受け止め、私財を投じて大倉に薬師堂を建てました。これが覚園寺の前身である大倉薬師堂です。

翌年の参拝時、お告げのことを思い、気の進まぬまま御剣の役として実朝の供についた義時は、門のところでお告げの夢に出てきたのと同じ白い犬(戌神の化身)を見て、にわかに気分が悪くなり、剣を人に譲って邸に帰りました。その後はご存知の通り、拝賀式の後、実朝は公暁に斬殺され、義時に代わって御剣の役を務めた者も斬られてしまいました。この時、覚園寺薬師堂の十二神将の戌神は居なくなっていたそうです。--

実朝の暗殺は、そもそも北条氏の企てによるものとも言われていますが、果たして真相はどうなのでしょうか。

そうそう、覚園寺で忘れてはならない仏様がいらっしゃいます。薬師堂のご本尊の右奥に祀られている「鞘(さや)阿弥陀」というとてもお顔の表情が美しい仏様で、私も大好きです。
ノーベル文学賞の故川端康成氏も、この仏様が大好きだったそうで、自殺する直前にもこの仏様を拝みに来られたのだそうです。そのとき、胸のうちで何を考えていらっしゃったのでしょうか。

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